シェリーナ


雨上がりに夏が消えてく 行方知れず風に吹かれて
雨上がりに秋が揺れてる 寂しさを知りもしないまま

声はそっと響き渡る その身体にその指先に
溢れ出してる寂莫と孤独 ずっと

届かない 掴めない 寒空に千切れてく
シェリーナ 同じ月を見てた

当たり前に君はいたのだ 夏の下陽炎に揺れて
当たり前に君はいないのだ 秋の下散れる枯葉

笑えない 戻れない 街角に消えていく
シェリーナ 蜃気楼に揺れて

いつか最後の夜だというのにニヒルな素振りをして去ってった
写真のように映る記憶も色褪せ空に消えてく



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